Tableau 2019.2 新機能紹介:[小ネタ]Tableau Serverの各仕様に変更があったので紹介します #tableau
はじめに
どうも。DI部@大阪オフィスの玉井です。
日本時間2019年05月22日(水)、Tableauの最新バージョンとなる「v2019.2」がリリースされました。
当エントリでは、新機能というわけではないのですが、インストール要件や仕様等に若干の変更があったので、そちらを整理したいと思います。
最小ハードウェア要件が変わりました
「最小ハードウェア要件」とは、Tableau Serverを動作させるための最低限の要件です。これを下回る環境ではTableau Serverを動かすことはできません。主にテスト環境や試用等で使う場合に、こちらの要件の環境を用意します(本番環境は別途推奨要件があります)。
そして、2019.2以降のTableau Serverは、4コアと16GB以上のRAMが必要となりました。これを下回る環境では、2019.2以降のTableau Serverは動作しないので、注意しましょう。
過去バージョン要件との対比については、下記を確認してください。
アップグレードを実行するには、(各ノードに)最低15%のディスク空き容量が必要です
2019.2へのアップグレード内容には、Tableau Serverが内部的に使用するPostgresのバージョン更新が含まれています。2019.2へのアップグレードの前に、Postgresのバックアップが実行されるため、各ノードで15%以上の空き容量が必要になります。
HTTPヘッダに「Referrer-Policy」が追加されました
「Referrer-Policy」が追加されたため、Tableau Serverから他のページに遷移する際、Refererヘッダを制御する設定ができるようになりました。
設定でオン/オフの切り替えとポリシーの変更ができます。
デフォルトの設定はオン、デフォルトで設定されているポリシーはno-referrer-when-downgrade
となっています。
このポリシーの詳細な説明は下記を確認していただきたいですが、簡単に言うと「httpsからhttpに移動する時(downgrade)はリファラーを送信しない(それ以外は完全なURLを送る)」というものになります。
Referrer-Policyについて
地図機能が使われる時のアクセスURLが変更されました
2019.2以降のTableau Serverは、(地図を使ったVizを利用する場合)443ポートを通して下記URLにアクセスできるようになっている必要があります。
- mapsconfig.tableau.com
- api.mapbox.com
これは、下記機能関連による変更と思われます。
おわりに
「劇的に変わった!」という要件はありませんが、場合によっては対応が必要な環境・組織に身を置いている方々もいらっしゃるかと思うので、チェックしておきましょう。